書籍紹介
今回紹介する書籍は、税理士法人山田&パートナーズ著の「法人が納める地方税Q&A法人住民税・事業税・事業所税・償却資産税』です。

3月決算で外形標準課税や収入割のある担当先があったため、地方税の知識を蓄えるために読んだ一冊でした。
本書を一言で表すと、”法人が納める地方税の税目ごとに概要から申告方法まで網羅的に記載されている書籍”です。これから地方税の実務を担当していく方には入門書としてぴったりの書籍だと思います。また、論点が網羅的に記載されているため、専門家の先生方にとっても不足した知識を補うことができる書籍だと思います。
例えば、
・グループ通算制度適用法人の地方税計算上の留意点
・外国法人や医療法人などの特殊な法人の地方税の留意点
・事業所税の免税点以下法人の申告義務 など
一般的に実務経験が乏しくなる論点で、一度勉強していたとしても知識から抜け落ちやすい論点についても本書で扱っていました。かくいう管理者も、”特定内国法人”や”外国税額控除の控除限度額算定時に超課税率を適用できる”などの論点を本書から学びました。
「地方税を一から学びたい!」って方や「上の論点は何だっけ?」って方にはおすすめの一冊です。
見どころ
本書の良さをもっとお伝えするために、本書の見どころを3点紹介いたします。
①Q&A形式による書籍構成
本書はQ&A形式で構成されており、ページごとに論点が明確で専門書特有の読みづらさはありません。また、論点が明確になっていることで、疑問点や確認したい内容をすぐ確認できます。書籍内でのアクセスの容易さもQ&A形式の利点だと思います。
②文章による説明だけでなく、簡単な事例をもとにした計算方法もある点
専門書はその専門用語の羅列から、内容を理解するために十分な知識が必要です。高度に理解するためには、解像度の高い専門用語の知識が必要となります。本書では、地方税を取り扱うため税法特有の専門用語が登場してきますが、簡単な事例をもとに計算方法を併記していることで書籍の内容をより理解しやすいと感じました。章や複数論点ごとに事例が設定されていると論点のイメージがしづらいと感じることがありますが、本書の事例はQ&Aごとに設定されるため論点がぼやけることなく鮮明に理解することができます。
③地方団体ごとに取り扱いが異なることがある地方税を画一的に取り扱われている部分に限定し説明されている点
地方税は、各地方団体によって取り扱いが異なることがあります。実際にみなさまも経験があるのではないでしょうか。A県とB県で取り扱いが違うけどどうしたらいいの?どっちが正しいの?といった疑問は、地方税の実務では多いと思います。本書では、冒頭で各地方団体で地方税の取り扱いが異なることを注意喚起しつつも、画一的な取り扱いがされている部分について説明されていました。実務では各地方団体の取り扱いを調べる必要が出てきますが、地方税を一から網羅的に学ぶためには十分だと思います。
さいごに
法人税や消費税と異なり、地方税の学習はどうしても疎かになってしまいます。現在は申告ソフトが充実していることもあり、一定の規模の会社なら、地方税を気にせず申告書の作成を済ませることもできます。ただ、それでいいわけではなく、実務に携わる者として知っておくべき必携の知識です。法人が納める地方税を網羅的に記載している本書をぜひ参考にしてみてください。

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